ホームページ指南

岡本真『これからホームページをつくる研究者のために』（築地書館 2006）読了（斜め読み）。あちこちで評判のこの本、すでにホームページをつくっている自分が改めて読む必要はないかとも思いつつ、自分の行為を確認して安心（あるいは反省）するために、どうしても手に取らずにはいられなかった。読んでみて、反省よりは安心のほうが大きかった。自分のやってきたことを誰かに肯定してもらって喜んでいるようでは情けないが。
ホームページを人のためのものと考える必要はない。自分のためのホームページでいい。自分に役に立つものは人にもきっと役に立つ。著者が主軸とするこの主張が心地よい。サイトポリシーを記すべし、という所はぜひ実行したい。また実用的には著作権に関する部分が役に立つ。あとどうでもいいが、知っているサイトが取り上げられているとなんとなくうれしい（同僚のもひとつ出てるし）。
結局のところ評判通りの内容で、個人的には得られた安心と情報に対するコストパフォーマンスは少し悪かった（本体2,800円）が、まだこれからという研究者の背中を力強く押してくれる指南書である。