生態学会と環境教育

今日到着した日本生態学会誌(第56巻第2号)の特集は、「環境教育ー生態学会と初等中等教育の連携を目指してー」というもの。初等中等教育の話がメインではあるが、文科系大学での生物学・環境教育にも十分通じるものがある。同志社香里中・高の古本氏による「教育現場における野外調査の実践」(p.149-157)と、琵琶湖博物館の布谷氏による「身近な課題から始める環境教育」(p.158-165)のふたつにとくに惹かれる。気に入ったのは、布谷氏が環境教育を「自分が暮らす地域が好きになるようにする働きかけ」であると考えているところ。このフレーズは、私がようやく気づいてこれからの自分の教育で目指そうとしている方向性を的確に表しているように思える。布谷氏には学芸員課程の見学研修で何度もお世話になっているが、また異なった一面を知ることが出来てよかった。