内蒙古緑化ツアー7

7:00朝食(中華)。いつものに加えて、臭いのきついヨーグルト状のものが出る。かなりきつい。
植林作業は昨日で終了。今日はまとめのワークショップである。某企業グループの緑化隊とともに、ホテル向かいの市庁舎の会議室へ。緑化ネットワークスタッフから出された課題は「このへんの農村の村長選挙に立候補するため、マニフェストをグループごとに作れ」というもの。砂漠化を、生活を、農業を、どうするか。それを考えるグループワークである。
前提として、このあたりの農村の生活が紹介される。半農半牧。農作はトウモロコシ中心ですべて手作業、実は売り、茎や葉は家畜の餌に、芯と根は燃料に。牧畜は牛、ヤギ、羊で、現金収入源である。年収は一家で2-3万元(30-40万円)。住居はレンガや土壁、燃料は家畜の糞や薪、電気はある、道路は悪い。保守的で、資金はない。学校少なく、中卒が大部分。寒さが厳しく、冬期はできることがない。
4つのグループに分かれて考える。社会人がいるせいで学生は押され気味。発表役を受け持ったのは学生が多かったが。結局、収入を増やすしかないこと、冬でもできる産業が必要なこと、付加価値の高い産物を作り出すこと、などに焦点は絞られた。メロンやブドウなどの高級果物の栽培、トウモロコシやブドウから酒を醸造すること、砂漠を観光の目玉として売り出すこと。いずれも、現在のトウモロコシと牧畜の生活から離れることを主眼としたマニフェストとなった。増収と砂漠化防止を考えれば現実的にそうならざるを得ないのかもしれないが、なにかしっくりこないものは残る。

その後は、「日本に帰って自分は何をするか」という現実の課題に取り組む。出てきたのは、環境意識を持つ、多くの人に知らせる、小さなことからでもやる、といったこと。私としては、記念植樹の好きな日本人に、国内で植樹する代わりに(緑化ネットワークなどに依託して)国外で記念植樹する、ということを普及させたい。15万円一口で植林地オーナーになるというのがあるので、例えば卒業記念に同窓生でお金を出し合えば、ひとつの森を記念に残せるのだ。10年後、その森で同窓会をするというのもいいのでは。
昼食はスタッフの案内で餃子専門店へ!餃子が6種類出てきたが、それ以外にも大量の中華料理が山積みされ、いくら食べてもどうにも減らない。食べ残した、というより、食べたのか?というくらい大量に残して罪悪感にさいなまれる。

午後、通遼市にある内蒙古民族大学の日本語学科をバスで訪問する。先日やってきた6人の学生たちがいる大学である。50人くらいの学生と交流し、マシンガンのような質問攻めにみなくたくたになった。(指導されているIさんのブログはこちら。8/29のところに写真あり。)
夕食。カンヂカでの最後の(中華)晩餐。緑化ネットワークのカリスマ事務局長の半生記もあり。食後に星を見に行く。夜10時を過ぎると街灯が消えるので急に暗くなる。満天の星、久しぶりの天の川、流れ星。初めて見たという学生も多い。スイカ食べて寝る。カンヂカ泊(後日up)