内蒙古緑化ツアー5

晴れ。やっと空気が乾いてきてそれらしくなってきた。7:00朝食(中華)のあと、湿ったジーパンと湿った靴をはいて、8:00出発。民族大生たちもいっしょに、昨日の瓦房牧場の南側で障子松の苗を植林する。ここらへんはかなり雑草が生えていて、砂漠という雰囲気ではない。しかし多くの草は一年草であり、冬には枯れて姿を消す。雨期の終わりだからこその風景だ。それに松は成長が遅いから、ある程度植物が生えて砂の移動が止まっていないととても定着できないのだと思う。
直径・深さとも30cmくらいの穴をスコップで掘って、松の苗の根を覆っているビニールをそっとはがして穴に入れる。苗の根の周りの土がくずれてしまうと、活着率が下がる。穴に砂を半分ほど戻してしっかり踏み固める。残りの砂は、水をやってから蒸発させないよう上から覆うのに使うのだ。昨日雨が降ったので水やりはバケツ1杯でいいらしい。バケツリレーでどんどんやって土をかぶせておしまい。わりと簡単。

2時間ほど作業していったんホテルに戻り、昼食(中華)。午前のうちにジーパンはすっかり乾いてしまった。洗った靴下を現場に持っていって干しておくことにしよう。
午後は、某企業グループからの緑化隊も合流して、松の続きと、ニレの苗を植える。この日、午前午後合わせてみんなで松500本、ニレ300本を植える。

帰り道、7年経った松の植樹地を見学する。7年経ってもせいぜい人の背丈くらいにしかならない。それくらい松の成長は遅い。ポプラなら10mくらいになる。しかしポプラは地下水を吸いすぎるし、松の方が寿命が長い。ポプラは即効の防砂林、松は長期的な森づくり。それだけ長い目で見ていけるかどうか、現地の人の理解を得るのは簡単ではない。

夕食(中華!)は、いっしょに作業した某企業人達も交えての大宴会。白酒でカンペー繰り返しまた酔う。なので反省会なし。じゃなくて、民族大生が明日朝帰るので今夜は交流を優先して反省会なし。民族大生たちの部屋へ行ってしばらく彼らと話をした。同じホテル内だが彼らの部屋は我々のよりはるかに粗末な部屋だった。自分の部屋にあれこれ不満を持っていたが、それでも彼らにすればそんな贅沢な部屋に泊まるわけにはいかないんだろうな、となぜか深く感じ入った。カンヂカ泊。(後日up)