フィールドワーク

「フィールドワーク入門」という授業で1回きりの講義をする。地球環境問題を教えてきた自分が、「Think globally, act locally」の思想にようやくたどりついて、地域のことを知ることから行動をはじめるようになった経緯をたどる。それがフィールドワークなのかと言われたらよくわからないし、その地域での活動が地球環境問題の解決につながるのかと言われたら、それも自信はない。しかし、地球規模をそのまま持ってきたら自分の無力しか感じないが、身近な地域から取り組めば、自分にも違いを生み出すことができるかもしれない、という感覚を、伝えられたかもしれない。なにより、自分の行動の背後にある考えを整理できた気がする。
途中、最後尾で一心不乱にメイクをしていた学生を問答無用で放り出す。おかげで、W杯観戦で最初から居眠りがちだった他の受講者がしゃんとしてくれた。