環境教育の問題

いつも参考にさせてもらっている安井至氏の「市民のための環境学ガイド」サイトで、厳しいことが書かれている。本文の大半は先日の「もったいないこと」の続編なのだが、一番最後に最近の環境教育や環境NPOの考える環境プロジェクトに共通の問題点が指摘されている。

環境教育、地域環境NPOに共通の「問題ある問題意識」
(1)自分の消費生活パターンを変えるという視点が無い。
(2)世界のメガトレンドと自分の生活とを繋げてものを見ることが無い。
(2’)関連して、日本国民全体に影響するリスクという考え方が皆無、もしくは、不足。
(3)地元の里山保全といった無難な課題を優先しすぎる。
(4)一旦、何かが聖書になると、いつまでも聖書である。その批判ができない。里山保全もいまや聖書になりつつある。
(5)経済的・政治的な枠組みと消費生活あるいは環境問題との強い連関を意識しない(わざと?)。

たしかにそうかも。里山保全は無難な遊びではある。