フレッシュ!

指定校推薦で入学した新1年生対象のフレッシャーズ・キャンプに帯同した。土曜午後から信太山の野外活動センターで1泊。桜が満開だったが夜には冷え込み、バーベキューの後が寒かった。日曜午前には大学に戻り、体育館で続きをやる。
新1年生が早く友達を作れるように、というのがキャンプの表向きの理由で、そこまでしないとこの頃の大学生は友達を作れないのか、という反応も出るだろう。しかしもう一つの目的は、そのキャンプ実施を学生スタッフに任せることで、キャンパスの核となる責任感ある学生を育てることにある。半年かけて準備してきた学生スタッフは、この経験で確実に大きく成長し、さらに上を目指す。彼らはきっと大学全体にいい影響を及ぼす。そこにこのイベントの真の狙いがある。今回初めて参加したが、目的は十分に達せられていると思う。
残念なのは、このキャンプが実施されることも、その深い目的もその成果も、関係していない学内の構成員にはまるで伝わっていないということだ。一度これを経験すれば、学生の持つ力を引き出してやることがいかに重要かよくわかる。せめて新任教員だけでも同行させるようにしたらどうだろうかと思う。