TIME温暖化特集

アメリカの雑誌TIMEが、4月3日号で地球温暖化特集を組んでいる。「Be worried. Be VERY worried. (心配した方がいい。それもかなり。)」という言葉とともに、溶ける氷の上に取り残された感じのホッキョクグマが表紙。26ページにも渡る記事で、温暖化の危機がかなり現実のものになりつつあることが強調されている。京都議定書を蹴ったアメリカでも、危機感を持つ人が増えてきていることを示しているのだろうか。
印象的だったのは、温暖化対策に地域単位で独自に取り組んでいる自治体がすでに数多くあり、それを結ぶ知事たちのネットワークに39の州の218人の知事が参加しているという記事。あるいは、キリスト教の牧師が同様にネットワークをつくり活動していること。スーパーマーケットの代表格であるウォールマートも取り組みを始めていること。国家レベルでは後ろを向いていても、個人の中にはちゃんと意識を持って活動している人がおり、その人たちがネットワークを作り、大きな力を及ぼすようになる。そのへん、アメリカ社会は素早い。日本にも活動している人々は無数にいるが、その連携と政治への影響力においては未熟だと思う。