エネルギー事情

10日ほど前から(株)エネゲート省エネナビTS1Dを設置して消費電力量を測定している。配電盤のメインブレーカの二次側に出ている電線にセンサーをとりつけ、無線式の受信機のセットアップをするだけで測定が始まった。思ったより電波が弱くて測定器を居間に置くことはできなかったが、毎日しっかりがんばってくれている。
10日間のデータをパソコンに吸い上げて解析してみると、なかなかおもしろい。1時間ごとの消費電力量を出力してくれるのだが、1日のうちの時間による変動はかなり大きい。予想通り朝方と夕刻以降就寝前にピークがあり、この前測ったように食器洗い乾燥機を使うとピークはずば抜けて高くなる。あとは電気炊飯器・洗濯機・プラズマテレビあたりを使っている時間が高くなると推測できる。プラズマテレビはまだ消費電力を測っていないのだが、昼間からだらだらと見ている時間が長い日曜日に、平日と違うパターンが出ていたのでたぶんまちがいないだろう。
時間変動だけを見ているとこうした「大物」家電の消費電力量が気になるが、日間変動のグラフを見ると印象はずいぶん変わる。食器洗い乾燥機を使った日と使わなかった日の差は、実は1日トータルではそれほど際だたない。つまり、ベースになっているコンスタントな消費の累積の方が影響は大きいということだ。深夜寝静まったころの消費電力量がだいたい毎時260Whほどあるので、これだけでも24時間で6,240Whになる。前に測った冷蔵庫が2台合わせてもせいぜい2,500Wh程度なので、いったい他になにがそんなに消費しているのやら。これが全部待機電力だったらとんでもない話だ。
なんにしても、こうして家庭の消費エネルギーについて細かい分析ができるのも、ひとえに省エネナビのおかげということで、やはり詳細なデータを入手して自分で見てみるのがいかに大事かよくわかる。これが「測るだけ省エネ」につながることは間違いない。