偽装?

去年末に冷蔵庫を買い替えた。前に書いたように、2台あるのがどちらも古くて消費電力が大きいから、買い替えによる省エネ効果が大きいと判断したからだ。当初思ったより値段が高かったのだが、まぁきれいになったし省エネになったし、と満足していた。
ところが、たまたまたわむれにエコワットを使って消費電力量を測定してみたら、えらいことがわかった。まず、1995年頃買ったNational NR-D35E1-Hは公称消費電力が49kWh/月、測定法変更による補正をすると940.8kWh/年という推定だったが、30時間あまりの実際の測定からはじき出した年間消費電力量は535.3kWh/年。えらい少ないやんか。ま、これは今保存庫として使っているのであまり開閉しないせいかなー、と余裕をかましていた。
ところが、新しく買った日立のR-S47VM、カタログ表記では年間180kWhということだったが、115時間の実測からはじき出した値は399kWh/年!! 
  「なんじゃーこりゃー!!」
ではないか。
検索してみると、実測する人が限られているせいかこういう話はネット上にまだあまり書かれていないようだが、しんぶん赤旗が糾弾の記事を書いている。べつにこの機種このメーカに限った話ではないらしい。結露防止ヒータとかいろんな機能をオフにして測定しているせいで、2-3倍の差は生じるとのこと。そういや日立のカタログにもたしかにそんな注意書きが小さく書かれてはいる。しかし、ねぇ・・・。
たとえば自動車のカタログ燃費なんて現実とはかけ離れているということは誰でも知っているわけで、それでも使われているのは買うときに異なる車を比較する足しにはなるからだ。そういう点では冷蔵庫も同じなはずなんだけど、実際には冷蔵庫に関しては「買い替えによる省エネメリット」を前面に押し出しているのだから、やっぱりそれではまずいでしょう。とりあえず買い替えを考えている人は、実測データをなんとかして手に入れましょう、というしかない。痛いレッスンでした。