協働から学ぶ

うちの大学で毎年おこなっているインドネシアでのワークキャンプの報告書が届いた。バリ島にある児童養護施設へ貯水タンク設置のための穴掘りをしにいった15人の学生の18日間が凝縮されている。ちらっと見るだけのつもりだったのに、気づいたら最初から最後までのめりこんで読んでいた。すごいな、この参加者たちの勢い。こんな体験を学生のうちにできた彼らがうらやましい。むろん、知ってしまったことでもっと苦しむことになるかもしれないが、それもひっくるめて大きな糧になるにちがいない。
読んでいて気づいたが、このワークキャンプを成功させているノウハウこそ、インターンシップの成功に必要なものだ。前に書いたように、インターンシップの目的は職業訓練などではなく、学生を「本気」にさせることにあるべきだ。彼らを本気にさせるための周到な事前準備と事後の振り返りの大切さが、ワークキャンプ実施の経験の中に十分蓄積されている。それを生かしていかなければいけないと思う。
で、この夏には中国での植林プログラムが計画されているのだけれど、旅行社の持ち込み企画であるだけにちょっと心配。ボランティアで味付けした観光旅行にしてしまわないためにも、自分がしっかりしなければ。