冷蔵庫の消費電力

市民出資型の地域発電についていろいろ調べていたら、足温ネット(正式には「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」)という組織に出くわした。いろいろおもしろいことをやっている団体だが、その取り組みの一つに「省エネ家電買替融資制度」というのがあって、なるほどこういうやりかたもあるのかと感心した。
我が家にはかなり古い冷蔵庫が二つも常時稼働しているので、買い替えも考えなきゃいかんかもと思い試算してみた。メインに使っているのが1995年頃買った350リットルので、ドアの内側に書かれている公称消費電力が49kWh/月。サブで使っているのは1991年型で407リットルで37kWh/月。同サイトによると、1999年以前のものを現在のものと比較するときは測定法変更の補正のため年間消費量を1.6倍するということなので、それぞれ940.8kWh/年、710.4kWh/年となる。同サイトで推奨している製品を見ると、東芝の407リットルタイプのGR-NF415GXで150kWh/年というから、買い替えによる省エネ効果は抜群に大きい。2台ともこの機種に買い替えたとしたら、年間1351.2kWhの節約で約32,000円前後のコスト削減になる。実売価格は10万円前後のようだから、6年で元がとれるし、そもそも消費電力を大幅に減らせること自体が貴重だ。
廃棄による環境負荷も考えねばならない(91年型は昔のフロンが入っている)が、むこう10年程度は休まず使い続けることを考えれば、一時的な負荷はそれほど問題にならないだろう。むしろ、「まだ十分使えるのに・・・」という感情的な面と折り合いをつけることの方が難しい。なかなか合理性だけでは割り切れないもんだ。