サラリーマン田中K一がゆく

新装版 サラリーマン田中K一がゆく!

Kindle版を読了。

 

著者がタカラトミーに勤めてサラリーマンとして体験した日々を描いたマンガ。ギャグはもちろんちりばめているが、きわめてまっとうな「働く大人のマンガ」だ。個性的な同僚たちに囲まれて、苦労しながらも充実した毎日を送っていた様子がよくわかる。おもちゃ業界ならではの裏話もおもしろい。

 

「マンガ家田中K一がゆく!」も合わせて読了。

文豪カップ焼きそば

もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」(宝島社 2017年)

メルカリで衝動的に買って読了。

 

すごい本だと思う。

文体模写、というのだろうか。あの人が書いたらこんな風になるかも、ということなのだが、どうあがいたってそんな人たちがカップ焼きそばの作り方をわざわざ書くことはないわけで、つまり絶対あり得ない文章を作り上げて、うん、なるほど、こんな風に書くかもな、と思わせるのだから、すごい能力である。しかも、そもそもどんな文章を書くのか私自身が知らない人物なのに、なるほどそういう文を書く人かと納得させてしまうのだからすごい。ただただ脱帽である。

ところどころに入る挿し絵がまたいい。大漫画家がこの文豪の挿絵を描いたら、という想定で描いているのは田中圭一。味がある。

多動力

多動力 (NewsPicks Book)

堀江貴文「多動力」

メルカリで安く買って読了。

べつにホリエモンにあこがれているわけではないが、この人の行動力には感服する。読んでみて心底驚くようなことは何も書かれてなかったが、ふつうの人が無意識に自分で自分を縛っているたくさんの常識や思い込みを意識して除去していく手助けにはなると思う。

幼女戦記

幼女戦記 (1) Deus lo vult

Amazonプライムビデオにて。

タイトルからどんなロリコンものかと思ったが、とんでもない。痛快な戦争ものだった。第1次世界大戦の頃のヨーロッパを思わせる舞台で、魔道士などという存在を出しながら魔法の力に頼り過ぎてなくて、たいへん楽しめました。

鉄血のオルフェンズ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1 (特装限定版) [Blu-ray]

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

録画したまましばらく寝かせてあったのをシーズン1,2と一気に観た。従来のガンダムとはかなり異なる味わい。なかなか感想をまとめられずにいたのだが、しばらく経った今モビルスーツの印象はほとんど残っていなくて、残ったのは主人公たちの前へ進み続けようとする力とファミリーへの想いの物語。このあたりが長井龍雪岡田麿里ならではか。

あの花

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 Blu-ray BOX(完全生産限定版)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

ツタヤのレンタルで。

 

鉄血のオルフェンズ」の長井龍雪岡田麿里の作品と聞いて、まるで違うジャンルだけどどんなものかと観てみた。主人公が引きこもりの話と聞いていたが、それはべつに要点ではないのだな。登場人物たちがそれぞれ抱える想いと傷の物語に引き込まれ、最終話では号泣でした。よかった。

僕たちがやりました

僕たちがやりました(1) (ヤングマガジンコミックス)

Kindle版を全巻読了。

1巻が無料で出ていたので何気なくダウンロードして読み出したら、止まらなくなって全部読んだ。ドラマになって放映中というのは後で知ったが、観てみたくなる。プロモーションとしては効果的だよな。

 

そこそこ毎日楽しければそれでいい、という高校生たちが、大事件を起こしてしまってどうするか、という話。享楽と、エロと、罪悪感の間を揺れ動く心理描写が巧みで引き込まれる。自分の中にあるクズ要素がえぐられる気がする。